七曜日のセレンディピティ
その1 ~セレンディピティとは何なのか?~
セレンディピティ(serendipity)という考え方は、前回も紹介させていただきましたのでこのパートは復習も兼ねております。
日本語wikipediaを参考にすると以下のように説明できます。『素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ること。またはそういう能力を意味することば』
予期せぬ偶然の嬉しいできごとに遭遇すること、なのですが、「棚からぼたもち」を待つようなことではありません。
たとえば今。自分が居る場所、自分を取り巻く環境の中に「幸運のメッセージ」を感じる力、それがセレンディピティです。意識して作り上げたわけではない、たまたま居るその場所で、たまたま見出した事柄が、やがてあなたを素敵な出会いに、喜びに、幸運に導くであろう・・・そんな現象もセレンディピティなのです。
偶然性を活用した占術というものがあり、専門用語で卜術(ぼくじゅつ)と言いますが、たとえばタロット、筮竹、サイコロetcといった道具を使って行くべき道を選択するような占いがあり、これも一種のセレンディピティの活用術と言ってよいかもしれません。が、タロットを使用するところですでに「タロット占い」になります。
ここで「タロット」を繰り出す代わりに、自分の五感を使って、今いる環境の中から自分を幸運へと導くメッセージを見出そうとする、それもセレンディピティでしょう。
まず、周囲を見渡し、「幸運のメッセージ」を探し出しましょう。
自然界にあるサインを、見逃さないで。
春夏秋冬のリズムにしたがい、土を起こし種を播き、花を咲かせ収穫を楽しむ・・・ストレートにもういっしょに園芸やりましょう!というホンネはホンネだけに、内に秘めつつ・・・実際問題、やはりただ園芸に専念すればいいというところではございませんので。(セレンディピティは誰にもそなっている能力だとされていますが、これを積極的に開発していけるのが、当方提唱中の開運ガーデニングではございますので、ご興味ございましたらぜひごいっしょに☆彡)
まずは、自然のリズムを意識して、自然の法則を理解することが大切です。
自然のサインを感じにくくなっている現代人のわたしたち。いつしか情報に管理され、あらがいながらも、しばられようとする依存関係であることに今少し考えてみてもよさそうです・・・人生は短いもの。
限られた時間の中で、あなたにとって本当に大切なものを見極め、あなたを豊かに、幸せにするものに取り囲まれながら、生きることそのものを楽しみませんか?
セレンディピティとともに・・・
その2 ~自然の波に身をゆだねる ~
セレンディピティとともに安らぎ、喜び、満たされた日々を送るなら、まずは今ここで、自分の日常に自然の法則を見出してみましょう。
「法則」というと少々小難しくも聞こえるのですが、むしろもっと「当たり前」のこと。「自然のリズム」というと軽く受け入れていただけそうでもありましょうか。あるがままの自然の波に乗ることで、新たな展開を呼び寄せることができるのです。
最もわかりやすいのが「春夏秋冬」。この四季であったり、朝昼夕夜であったりという自然のリズムは変わることがないということを受け入れてみてください。自分が今いる波は? それを把握して。次に備えることが大切です。
栄枯盛衰という慣用句にもあるように、波は上がっては下がるもの。それが自然の法則です。栄えたものは枯れ、盛り上がるものは衰退する。
一生上がり続ける波はなく、また下がり続ける波もなく、波はどこかで必ず逆方向へ転じるのです。
とても希望を感じませんか?
一方でまた、楽観・油断は禁物。それが人生の波なのですね。
秋の次には冬がきて、冬の次には春がきますし、波は上がって下がるもの、春と冬とではおのずと居住まいが変わってくるものです。朝には朝の、夜には夜にふさわしい動きというものがあります。
時に迷い、壁にぶつかる、いわゆる下降の波にいるときが最もつらいことでしょう。しかしその次に来る波に備えることが大切です。嘆き悲しんでいる場合ではなかったりもするのです。
たわわに実る果実を両手にかかえたいのなら、やることをやるだけだと、それはきっと手に入るものだとも、自然の精霊たちは告げている―これが筆者のセレンディピティです。
「白馬の白い王子様」なんて象徴表現がやゆされてきただけあるように、どうも私たちは物語の住人になりがちで、血の通った生き物であることを忘れがちなようです。
もっと目を開けて、日光や風や緑を感じましょう・・・「画面」よりも。心に滋養を与えれば、あなたの中で何が起こるかは、ホントのところわかっているのかもしれませんね。
忙しい毎日ですが、七曜日のセレンディピティによれば、日曜日はSNSから離れるのに最適な日です。
シュメール以来の七惑星のリズムにのっとった生活習慣にセレンディピティを応用させてみませんか?
その3 ~占いとセレンディピティ~
占い、とくに命術の西洋占星術や東洋の九星気学などは春夏秋冬という四季や周期と密接な連動があります。卜術を使った気づきや発想の転換などそれ自体がまさにセレンディピティでもありますし、栄枯盛衰、起承転結、朝昼夕夜などなど代表的な4つの波を解釈しながら乗り切っていく感覚、ここからセレンディピティを発達させていくのもよさそうです。
植物の育成にもなぞらえて書いてみました。
春=繁栄=起・・・はじまり、種子が芽吹き、育つ・・朝
夏=旺盛=承・・・発生、花が咲き満開となり結実し・・昼
秋=実りと衰退=転・・・新たな変化、色褪せ枯れる・・夕
冬=朽ちる=結・・・終わり、種を残して消滅する・・夜
「何をやってもうまくいかない」時、それは「冬」の不毛を象徴する現象だと言えます。そんないわゆる成果がでない時期に、成果に焦って手段を選ばないようなことに手を染めたりするなら、かえって裏目に出るだけです。
「成果が出せないのは努力が足りないから!」なんて、頭ごなしになる親、上司、いますよね・・・まさか、あなたがあなた自身に言ったりしていませんね?
そんな責めにあって、ツボをはずした努力とやらを重ね精根尽きても、あなたのためにはなりはしません。
冬には冬の過ごし方、それがセレンディピティです。その不毛の時期に、ここでどう踏ん張るか、あえて日の目を見ようとせずに足固めに専念することで、あなたの中で、また外でも、セレンディピティは発動することでしょう。来る芽吹きの春の時期に、その蓄積は必ず開花し結実を迎えることでしょう。
人生の「秋」や「冬」に遭遇して、占いを訪れる方は多いように感じられます。そしてご自身の命運を責められる・・・この壁は、この試練は自身の何が問題なのかと。さらには、ご自身のパーソナリティに因果関係を求められるのです。
「私の何がいけないのでしょう?」・・・Oh, my!
そんな時に占い師が説く「運命論」がその方の魂に響くということもままあることなのですが、、病気も事故も、出生チャートのアスペクトに由来するものではありません!
誰のせいでもありませんし、あなたのせいでももちろんなく、これはひとつの「波」だという、それが占術家であるわたし自身が占断から得られる答えとして多かったこともまた、ここでお伝えしたいのです。
さてさてセレンディピティとともに満ち足りて、今日明日を生きたいのなら、今日という最短の波、朝~夜の一連の流れの中で、都度希望をもらいましょう。どんな一日であれ、その日の終わりには来る目覚めの朝を、希望をもって迎える準備をしようではありませんか!
その4 ~七草ハーブと七曜日のセレンディピティ~
今という現実を受け止め、今日をどう乗り越えるか? 日常的な指針を得るセレンディピティという力について、お伝えしてまいります。
指針・・占いの中でも卜術(ぼくじゅつ)に属するタロットなどで、よく「切り札」と呼ばれるアドバイスカード、キーカードをくり出します。重要なできごとや困難に際して、自分がなすべき行動、心の持ち方の指針とするのです。
セレンディピティではシンプルに、「曜日」に準じましょう。今日が何曜日かにしたがい、自分自身の心の持ち方、とるべき行動に活用してみて下さい。
毎日一日の目標をひとつ掲げることでさらに引きしまってくるでしょう!
日曜日のセレンディピティ
Sundayは、サンの日=「太陽の日」です。
古今東西の太陽神にゆかりがあります。古代エジプトのラー、古代ギリシア・ローマのアポロン、ヘリオス、北欧のソル、皆々、勇者で英雄、勝利のシンボル神。
おススメのハーブは月桂樹
(ローレル、ベイリーフ)
日曜日はあるがままに! ありのままのあなたを太陽のもとにさらしましょう。
戸外でハーブの寄せ植えにチャレンジしたり、ソロキャンプやアウトドアレジャーに一押し!雨なら陽気なあの人たちと集いましょう。
冒険、挑戦、アクティブに、何もしたくないならそうしましょう!
お腹がすいたら、今日ばかりは好きなものを好きなだけ。子供のように無邪気であれ。
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月曜日のセレンディピティ
Monday・・マン・デイは、ムーン/Moonの日、月の日です。
月曜日は、月の光にひととき触れましょう
古来、月神は多く女性神としてあがめられてきました。月曜日はあなたを産み育ててくれた母、支えてくれる妻や娘をあなたの一部のように慈しみ、うやまいましょう。
おすすめのハーブはラベンダー
今日は静かに独りで過ごして吉と出るでしょう。他人よりも、自分の内側に関心を向け、自分自身と向き合いましょう。ジェンダーについて考察することにもおススメの日です。
気持ちを整理し、思いを文書にしたためることにもツキがあります。
夜の読書や寝具に香をたきしめ、心身を清め、いやしましょう。
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火曜日のセレンディピティ
Tuesedayは、北欧神話の軍神テュールに由来しています。
軍神とは戦いの神ですから、勝負においては吉と出る日。
古代ギリシア神話のマルス(Mars)、ローマ神話のアレース(Ares)なども知られています。
おすすめのハーブはタイム
この日はアグレッシブに、闘志を燃やしたい日。
技術みがき、高めること、せっさ琢磨する日。
活力のために食べること、料理もおススメ。
人間関係も、時に調和を乱し、譲らず、本音を戦わせてこそ、輝きを増すものがあるものです。
勝負は、いさぎよく、尾を引かないことが騎士道です。
古来、戦士は礼節を重んじる心優しい存在でした。
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水曜日のセレンディピティ
Wednesdayは、古代エジプトの書記神トート、ギリシアのヘルメス、
北欧のオーディン、ローマ神話のメルクリウスなど皆々知恵者のつわものがつかさどる日。
おすすめのハーブはミント系シトラスの香りのアロマティカ
この日は何事も頭脳プレーで理知的に考え、計画的に進めていきましょう。感情とは真逆の理性の働きが求められますので、案外むずかしい日だったりします。
いっそ思い切って感情を封じるつもりになって吉。
何事もルールありき、筋を通し、仕事・学業に専念しましょう。まっすぐに!
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木曜日のセレンディピティ
Thursdayは、北欧神話の神ソール(トール、ソー)が語源。最強の雷神、古代ギリシアでゼウス、ローマではユピテルとしてあがめられてきました。
彼らは神々の中の主神。最高権利者として、天空の城の最上階に君臨し地上の平和を見守ってきた存在です。
おすすめのハーブはカモミール
おおらかに、ゆったりと過ごしたい日です。見守り、育てる心を大切に。日々のことよりも遠い先の将来に、夢を大きく描いて!
ダイナミックな発想を大切に!
多少のことは大目に見ましょう。
雷神の日なので、よほどの事があれば雷を落としてもOK。後に尾を引かず解決できるでしょう。
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金曜日のセレンディピティ
北欧オーディンの妻フリッグ(Frigg)または女神フレイヤに由来するフライデイ/Friday
金曜日は、自由ほんぽうな女神がつかさどる日。
古代ギリシアのアフロディーテ、ローマ神話のヴィーナスなど
愛と美の女神にちなんだ日。
おすすめのハーブはローズマリー
他のどの日よりも、一層華やかに、より美しく、ラグジュアリーに!
いつもよりランクアップした装いで愛を探しに出かけたり、ギャンブルもOK。
本業はそこそこにアフター5のレジャーやアバンチュールに生きるのよ❤
自分へのごほうび吉。ちょっとぜいたくしてリッチな気分を味わいましょ♪
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土曜日のセレンディピティ
Saturnは、古代ローマ神話の農耕神サターンに由来する日。
ギリシア神話ではクロノスと呼ばれ、初代天空神である大神の父、ウラノスを倒しその地位を奪った神です。親殺しという深いテーマがここに!
おすすめのハーブは冬期はエキナセア
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親子関係、生と死、自立・独立等々人生で思わず避けてしまいがちなことに、ひととき向き合いたい日です。
自分にきびしくなって吉と出るでしょう。
身内や親しい人との間でも甘えは禁物。
さいごまであきらめないこと、自分に責任を持つ、大事な精神性を自ら育ててることが大切なのです。
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それではまた☆彡